2009年03月27日

「羊の目」と「ワルツ」。

伊集院静の「羊の目」を読んだ。
夜鷹の子供として生まれたタケミが、
血のつながりのない侠客・組長を「親」として慕い、
一筋に「親」への忠誠を貫く義理を描いている。

浅草を中心とした任侠の世界だけでなく、
舞台は大阪、アメリカ・・・へとさまざまに飛んでいく。
任侠の世界をどっぷり描いているわけではなく
その点では、多少薄味かもしれないが、
テンポよく、進展していく。
最後は、そーなんですかと納得してしまった。

そして、花村萬月の「ワルツ」も読了。
太平洋戦争直後の東京で、特攻くずれの城山と
美しい顔立ちの朝鮮人・林敬元、そして百合子が
ヤクザの抗争、米軍統制下のなかで逞しく生きていく。

「羊の目」も「ワルツ」も、任侠の世界、強者の悲哀、
自己犠牲、恋情などを描いているが、
オイラ的には濃密さといい、蘊蓄の多さ、語彙の多さといい、
胸が軋む感覚といい、「ワルツ」のほうが読み応えがあった。

伊集院静のほうは、澄んだ上澄みを手ですくい、
余韻を持たせた文章だが
花村萬月は、樽の底の澱までも
詳らかに記述して、裏の裏まで見せる。
そして、それがまた、想像力を刺激する。
博徒の世界を描いた「二進法の犬」も凄かったが、
「ワルツ」でも、あらためて花村萬月の天才ぶりに感動した。

流星ワルツ/ふきのとう
http://www.youtube.com/watch?v=vKpW8NgJdzI&feature=related

羊.jpgワルツ.jpg

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2009年03月23日

WBC。

WBCアメリカ戦、見てました。(仕事シローッ!)
稲葉も尻上がりによくなっているし
イチローも死んだような目だったのが、良くなってきてます。
ところで、アメリカの野球場はどうして球場によって
外野スタンドまでの距離が違ったり
いろんなカタチになっているのか?
左右いびつなところもあるし。
それってほかのテニスとか、サッカーとか、
バスケットとかと比べたらありえない。
いや、ゴルフ場とか競馬場と同じだと思えばいいのか?
前から不思議に思っています。。

スポーツ音痴であるオイラだが
これ以外にも知らないことや、不思議に思っていることがある。
たとえば、相撲の「東」と「西」というのは
東日本と西日本出身で分かれていると思っていた アヒャヒャ♪
また、ある力士がひとり「休場」になると
次の日からは誰か一人余る、
あるいは足りない状態になるのだが
そういうときは、どうやって対戦してるのかと・・・。
まだまだ知らないことばかり。

もう春です/斉藤哲夫
http://www.youtube.com/watch?v=I4cSbYOroBs&feature=related
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2009年03月17日

「週刊少年漫画50周年」切手。

昔懐かしい漫画がずらり揃った「週刊少年漫画50周年」
「少年サンデー」と「少年マガジン」の2シート、買っちゃいました♪

少年サンデー
(1) おそ松くん (2) カムイ外伝 (3) パーマン
(4) ダメおやじ (5) プロゴルファー猿 (6) まことちゃん
(7) がんばれ元気 (8) うる星やつら (9) サイボーグ009
(10) タッチ

少年マガジン
(1) 8マン (2) 巨人の星 (3) ゲゲゲの鬼太郎
(4) 天才バカボン (5) あしたのジョー
(6) タイガーマスク (7) 空手バカ一代
(8) 愛と誠 (9) 釣りキチ三平 (10) 翔んだカップル

てな具合ですね。
アニメおたくではないが、
パーマン、カムイ外伝、ダメおやじとか、なつかしぃなぁ〜!
第二弾もあるらしい。
使うのがもったいないので、
もう1シートずつ買ってこようかしらん。

タッチ/岩崎良美
http://www.youtube.com/watch?v=zpGb_Wc6QWE&feature=related

全.jpgバカボン.jpgパーマン.jpg


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2009年03月14日

U字工事、見てきたっぺ。

きのうは、文京シビックホールで
「漫才バカ一代 第28幕 漫才ヴギウギ♪」を見てきた。
U字工事、東京ペールワン、西麻布ヒルズ、米粒写経、
ペイパービュウ、流れ星、風藤松原 マキタスポーツが出演。

個人的には、オードリー派でも、
ノンスタイル派でもなく、U字工事派♪
とちおとめ、買ってあげっぺぇ〜。
ほかにも東京ペールワン、西麻布ヒルズあたりがツボですね〜。
最高でした〜。

ホールに入る前、ちょっと前TVでやっていた
「最強ラーメン伝説」で下町エリアNo.1になっていた、
春日駅そばの「信濃神麺 烈士洵名(れっしじゅんめい)」で
「白みそ麺」800円也を食べました。
クリーミーな濃厚スープに信州特産エリンギも入って美味しかった。
次は醤油味にも、チャレンジしてみよう。
〈写真:漫才バカ一代パンフ/烈士洵名/白みそ麺〉

連チャンで谷山浩子だけど、ごめんねごめんねぇえ〜♪
ごめんね/谷山浩子
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=ZOgkiIBNN-M&feature=related

マンバカ.jpg外観.jpg麺.jpg


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2009年03月10日

桐ヶ丘散歩コース。

最近、運動不足解消のために、朝、近所を散歩している。
散歩コースは、30分ほどを目安にして
桐ヶ丘団地や、桐ヶ丘中央公園内を歩き回り
最後は99ショップに立ち寄って新聞を買う。

近くにある公園は薄暗く、ぎゃあぎゃあカラスが鳴き、
遊具がこわれていたり、錆ついていたりする。
散歩している犬も、元気がない。。
そう、どこか負のオーラに包まれているのだ。。

都営桐ヶ丘アパートは、レトロな雰囲気で
昭和団地マニアにとっては
目が輝きそうな物件が残っている。
給水管が建物の外側にたくさん付いていたり
ダスターシュート設置型もある。

巨大な給水塔も健在。
そういえば、映画「学校3」には赤羽台団地の
大きな給水塔が映っていたが、
あれはもう消えてしまっている。

昨日は、確定申告を郵便局に出しに行ったら
鬼太郎の切手シートがあり、思わず買ってしまいました。
たまに郵便局へ行くと、気になる切手が発売されてたりする。
次は漫画「週刊少年サンデー」と
「週刊少年マガジン」記念の切手がでるらしい。
〈写真:桐ヶ丘ジョギングコース/犬公園/低層の桐ヶ丘アパート/給水塔/鬼太郎切手〉

おはようございますの帽子屋さん/谷山浩子
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=-zk78Wo25WI&feature=related

甲板.jpg犬公園.jpgアパート.jpg給水塔.jpg鬼太郎.jpg
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2009年03月05日

ロベールブレッソン「抵抗」。

アマゾンで予約していたロベールブレッソンのDVD
「抵抗 死刑囚は逃げた」が先日届いた。
そういえば2/28発売だったのだ。
アンドレ・ドゥヴニ(原作者)の実話をもとにした作品で
第二次大戦下の1943年、
主人公フォンテーヌがドイツ軍のゲシュタポに捕えられ、
仏リヨン・モンリュック監獄の独房から脱出するまでを描いた
シビれるようなモノクロのサスペンス作品。
以前もっていたVHSのテープは切れてしまっていて
見れなかったが、今回発売になってうれしい限りだ。

解説文を読むと、そもそもブレッソンは
「天は自ら助ける者を助ける」という言葉を引用して
「自らを助けよ・・・」という題名を考えていたらしい。
自由意志で脱走する者こそ救われる、
自分の意志で行動したものだけが救われるというカトリック的なテーマだ。
カトリックは自由意志と善行によってのみ救われる。

だがブレッソンは、カトリックの異端とされ
プロテスタントのカルバン派にも似た
ヤンセン主義的な考えをもっていたとされる。
ヤンセン主義者であった
ブレーズ・パスカルの影響を受けていたらしい。

ヤンセン主義とは、神の恩寵こそが絶対で、
人間は非力であることを強調している。
ヤンセン主義と似ているプロテスタントのカルバン派とは、
神は絶対で人間は非力である、
そして、人間は原罪で汚れていてただ神に従うだけの弱者であり、
人間の行動はあらかじめ神によって
予定されているという「予定説」を展開している。

映画は「天は自ら助ける者を助ける」とした
カトリック的なテーマでありながら
ブレッソン自身は神の意志がすべてに及んでいるという「予定説」を説いた
カルバン派的、プロテスタント的な信条だったわけだ。

カトリックはどちらかというと自ら運命を切り開いて行く肉食系だが、
カルバン派は、もう運命は決められてんだから・・という
どこか冷めて従順な草食系的なところがあったのか?
そうしてみるとブレッソンがつくる映像は、
ガツガツしない、草食系のように静かでじわりとした強さを感じる。。

映画は、短いシーンごとにワイプ的につながれて緊張感を保ちながら
フォンテーヌが壁の外側に降りるまでを見事に描いている。
匙を磨いてナイフ代わりにして板を削り、
ベッド下の針金や毛布でロープをつくり、
脱獄のその日まで静かに準備を重ねる。
そして、その所作というか、手の動きなどもどこか気高いのだ。
音楽はモーツァルトの「荘厳ミサ曲K427」。
ストイックな中にも、自由への強い意志を感じさせる名作だ。

荘厳ミサ曲K427/モーツァルト
http://www.youtube.com/watch?v=z4SFkmthygU&feature=related

抵抗.jpg
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2009年03月02日

知らないことでまんまるなのに。

国木田独歩の「忘れえぬ人々」、なんだかモヤモヤしていて
いったいあの小説にはどんな意味があったのだろうと考えてみた。
ヤホーで検索してみると、たとえば柄谷行人は「忘れえぬ人々」は
近代文学で初めて「風景を発見」した小説だと言っている。
「市井の平凡人を発見」しているらしい。どういうことじゃ?

そもそもよく考えれば、「秋山」と「亀屋の主人」は比べるものではなく
あの夜、大津は、秋山と語り合っても語り合わなくても、
2年後には亀屋の主人は「忘れえぬ人々」のリストに載っていたはずである。
最後の1行、秋山との比較は、
コントラストとして用いただけだったように思える。

小説のなかで「周囲の光景の裡(うち)に立つ人々」が
忘れえぬ人々と言っていることからも
「忘れえぬ人々」に描かれていた3人に共通しているのは
その風景と一緒に存在しているということ。
写真を見るように、その風景とともに思い出している。
その風景の中でイキイキと輝いている人が忘れられないのだ。
そして、自分と同じように社会の底辺で生きている
市井の人々であることに共感をもっている。

それは明治31年に書かれたということを考えると
貴族・華族などがまだ存在していて
農民とか平凡な市井の人にスポットライトがあたることはなく
そうした時代から考えても、漁民、荷車引き、琵琶僧などの人たちが
「忘れえぬ人々」と訴えたことの意味は大きいのだろう。

一方、秋山とは一晩じっくり語り合ったが、
それでは彼は親しくなった分だけ「忘れえぬ人々」ではなく、
「忘れてはいけない人たち」のグループに入ったのか?
そうとも考えられない。2年後には、音信は途絶えている。
あの3人のように遠くにいる人や、亀屋の主人が忘れられなくて、
自分と深くコミュニケーションをとった秋山はスルーしている。

今でいえば、秋山のように目の前でリアルに話した人よりも
たとえば手の届かないネット上で見かけた人が、
忘れられなくなるようなものか?
あるいは合コンで、目の前にいる人とたくさん話しても
離れた席に座って一言も会話をしていない人のほうに
逆に心を惹かれ、印象に残るということか♪

もし、瀬戸内海の男、阿蘇の男、琵琶僧の3人に
声をかけて深く語り合ったとしたら、
はたして「忘れえぬ人々」になっていただろうか?
どうなんだろう。

そう考えると、コミュニケーション以上に
ある人を見たり出会ったりした、その瞬間の魔力みたいなものも
言いたかったのではないかとさえ思える。
すぐ消えるはかない瞬間こそ、永遠の命をもっている。
そして、語り合ってすべてなんでも知ってしまうのではなく
その人を知らないことも、その人をずっと忘れさせない要素になる。
知らないことの意味がある。

知らないことでまんまるなのに
知ると欠けてしまうものがあるのだ。

6月の雨の夜、チルチルミチルは/友部正人withパスカルズ
http://www.youtube.com/watch?v=HKxGA5jln64


posted by ボイシー日記 at 10:56| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする